ギャンブル依存症は怠慢ではなく病気〜東京都でできる策は何?

こんにちは!

北区選出・東京都議会議員のこまざき美紀です。

皆さん、「ギャンブル依存症」をご存知ですか?

自身のご家族の依存症に向き合うだけでなく、当事者のサポート、防止教育のために奮闘されている 
「全国ギャンブル依存症家族の会」 
の方々と意見交換の機会をいただきました。


ギャンブル依存症とは、脳のドーパミンの機能不全が原因のWHOで認められた「病気」であり、本人の意志の弱さ等の問題ではありません。 
 

周囲に相談できずに孤立し、犯罪や自死に至るケースが多いのだそうです。

 

家族の会の方から 
「本人に対して誤った対応をしてしまった」 
というお話があり、具体的にどういうことなんだろう?と尋ねてみました。 
 

驚いたのが「借金の肩代わり」です。 
 

家族が借金を背負って返せない場合、 
「肩代わりは当然にすべき」 
と思ってしまいますがこれを続ける限り、依存症は進行し続けてしまうのだそうです。 
  
  
その他のNG行為として、金銭管理、説得、人格否定などがあります。


また、依存症は完治はしないですが回復できる病気であり、都内では昭和大学附属烏山病院がギャンブル依存症の拠点病院ということでした。 


その情報に辿り着くまでも、大変なご苦労をされていました。 

さらには児童手当です。 


一般的に所得が高い保護者の口座に振り込まれますが、子どものためではなくギャンブルに使われてしまい、途方に暮れている方々がおられます。 
 

しかし、こども家庭庁からの事務連絡(令和4年7月19日付)により、このような場合には振り込み口座の変更が可能となっておりますが、まだまだ認知されていないのだそうです。 

こうした一つの行為をとっても、知る知らないで大きく変わりますね。

 

東京都としてできることはなんでしょうか? 
 

様々アドバイスいただき、意見交換させていただきました。 

 

🟩課題 


①オンラインカジノの取り締まり


オンラインカジノは日本では違法ですが、簡単にアクセスできてしまうという問題があります。 
 

ネット広告の宣伝も日常的に行われている状況です。 
 

賭博罪は50万円以下の罰金又は科料と軽いため、オンラインカジノの広告業者は後をたたない状況。 
 

取り締まり強化や違法であることの周知・啓発活動も必要と考えます。


 

②ギャンブル依存症の予防教育


コロナ禍の外出自粛期間にオンライン賭博が普及したことから、ネットに精通する20代・30代が患者の半数以上を占めています。 
 

現在は、オンラインゲームを楽しむ子どもたちも当たり前になり、そこからいつでもオンラインギャンブルが身近に存在しています。 
 

ギャンブル依存症を未然に防ぐため、正しい知識を身につけることが必要です。 
 

専門家の意見からも早期からのギャンブルは避けるべきとされており、若い世代での依存症罹患が顕著であることから、子どもたちを守るためにも予防教育が必要です。



③支援団体へのサポート 


自前で活動を行っている依存症支援の民間団体について、補助が必要です。


ーーー

人口の4・5%はギャンブル依存症であるという調査結果があるとも伺いました。 
 

珍しい病気ではないことがわかります。


他人事ではありません。

依存症となれば、お金が必要となり、闇金・闇バイトに手を出し、最後には犯罪に手を染め、自死してしまうこともあるそうです。


そうした事態を避けるためにも、文末に記載したような支援団体が、当事者や家族を支えてくださっています。 
 

世界的に依存層からの回復に有効されている回復プログラムを実践されている支援団体です。 
 

困った時はぜひ、ご相談をされてみてください。 



 

私自身、若い世代に多いこの依存症から子どもたちを守るためにも、この問題に取り組んでいきます。

— 
⬛︎相談先 



・全国ギャンブル依存症家族の会 
https://gdfam.org/


・ギャンブル依存問題を考える会  
https://www.scga.jp/

 

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