今回、三回連続となる登壇でした。
順番が最後ということで、朝から気が休まらず、昼食も喉を通らないほど緊張しました
でも、仕事も育児も大変なのに、ママさんたちが応援に駆けつけてくれて、その姿をみつけ、ママたちのためにも頑張らなきゃ‼️と全力で訴えました。
議会では、3つの課題について議会で訴えましたが、今回は、一つ目の福島の避難所に実際に伺い、体験したことを元に「避難所リーダーについて」の全文を掲載します。
少し長いですが
読んでもらえたら嬉しいです
①避難所リーダーについて
★今回掲載
②生活困窮世帯等への学習支援について
どんな経済状況の子どもたちにも等しく学習の機会を。
「スタディクーポン」導入の提案。
③多胎児家庭への支援について
育児に困難を抱え、虐待のリスクの高い多胎児家庭へ家事育児支援、保育園優先入所のための加算等を。また、移動手段サポートのため、タクシー利用補助を。
・・・・・・
まずはじめに、台風19号において、被害に遭われた全国の皆様に、心からお見舞い申し上げます。
今もなお、被害で苦しまれている方々がおられると思うと胸が痛みます。
大型で強い台風19号が到来したにも関わらず、北区において被害を最小限にできたのも、徹夜で避難所等の開設・運営に携わってくださった区の職員の皆様、消防庁、消防団の皆様、地域の皆様のお陰であり、心より感謝申し上げます。
今回の防災対策、台風の対応について、情報発信の方法等、区民の皆様から様々なお声をいただき、また私自身、故郷福島の被災地にも赴いてまいりました。
その体験を基に災害時の避難所リーダーについて質問します。
私の生まれ故郷の福島県郡山市は、台風19号で大きな被害があり、台風が直撃した3週間後にもなる11月3日現在でもなお、11か所の避難所が運営されていました。
そこで炊き出しのお手伝いをし、そして、現場の職員や避難者にお話を伺ってきました。
避難所の管理・運営は、職員が行うのですが、場所によって雰囲気や運営が全く異なっていました。
ある避難所では、台風直撃から3週間後となる比較的安定した時期であっても、リーダー的役割を担う職員が3日に1回避難所を訪れ、場づくりのメンテナンスを行っていました。
そこでは、段ボールで作られた各避難者ブースに表札を作成し、名前で呼び合えるコミュニティづくりを行うことで、孤立を防ぎ、避難者同士で声をかけあえる関係性が創られていました。
さらには、避難者自らが資格を生かし、無料の指圧医院を立ち上げ、同じ避難者のために役立てていました。
この避難所では、避難者同士の情報共有や自助・共助が実現されていました。
次に、別の避難所に伺いました。そこでは、避難者の名前や顔が見える仕掛けは、特になされていませんでした。
その避難所で生活する母親にお話を伺ったところ
「ただでさえお世話になっているので、困っていてもなかなか要望がいえない」
ということで、私が代わりに相談に乗り、職員に要望をお伝えしたという出来事がありました。
1つ目の避難所は、リーダーの柔軟な姿勢とニーズの変化を読む力によって、うまく回っており、2つ目の避難所は、リーダーシップがうまく機能していませんでした。
このように、人や物資の状況をしっかりと把握し、避難者からの意見を吸い上げ、臨機応変に対応できるリーダーが必要ということを、強く感じたのです。
一方、北区の避難所運営は、町会・自治会等を母体とする自主防災組織が中心となり行うこととなっています。
ただ、町会・自治会等の方々が、避難所のリーダーにすぐになれるかというと、普通の生活者の方々ですから、バラツキも大きくなってしまうのではないか、と推察されます。
そこで避難所リーダーの育成についての好事例が、他の自治体にあります。
例えば愛媛県松前町(まさきちょう)においては、避難所リーダー育成研修が行われ、各地区の自主防災組織の役員をはじめ、学校の教員や町の職員などが、避難所運営ゲーム(HUG)を体験しています。
HUGとは、避難者の年齢や性別、国籍やそれぞれが抱える事情が書かれたカードを避難所の体育館や教室に見立てた平面図にどれだけ適切に配置できるか、また、避難所で起こる様々な出来事にどう対応していくかを模擬体験できるゲームです。
プレイヤーは、このゲームを通して避難者の属性を考慮しながら部屋割りを考え、また炊き出し場や仮設トイレの配置などの生活空間の確保、視察の受け入れ等に対して、自由に意見を述べかつ話し合いながらゲーム感覚で避難所の運営を学ぶことができます。
このようにHUGを利用した疑似ゲームを行うことや、実際に被災地にボランティアに行くことで事例研究を重ねる等、早期の避難所リーダーの育成が必要と考えますが、区の見解を伺います。
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最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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