幼児期からの性教育・多胎児家庭等支援 北区議会で訴え 〜その1

 

北区議会第3回定例会(9月議会)にて、登壇しました。

友人や地域の方々が傍聴にきてくださいました‍♀️
ありがとうございます

 

今回のテーマは
①幼児期からの性教育
②多胎児家庭等支援

幼児期からの性教育についてはコロナ禍で、これまで以上に必要になっています。

コロナ禍で保育園休園の際、シッターの小児わいせつ事件もありました。

 

また、休校時に、中高生の望まない妊娠相談件数が急増しました。

自治体レベルでできることは
子どもたちが命の大切さを始め、自分の体について学び、正しい知識を得ることは、幼児期から必要なことだと思います。

 

幼児でも水着で隠れるプライベートは、知らない人に見せたり触らせたりしてはならない場所、誰かに触られたら、助けを呼ぶ、ということを教えていく必要があります。

 

そこで、保育園から中学校まで各段階での性教育について提言、要望しました。

 

原稿作成にあたり、先進的な性教育を実施している保育園や学校、保健師、看護師、助産師、東京都、他県、関係団体、保護者等に、お話を伺いました。

 

様々な方にご助言いただきながら
「北区の子どもたちに必要なことは何か?」
考えながら原稿を作成しました。

北区の子どもたちのために、関わってくださった全ての方々、想いは一つです。

今回の訴えにより、少しでも前進することを期待しています。

長いので2回に分けて原稿を掲載します。
とても分かりやすく作成したので、是非ご覧ください‼️

 

・・・・・・・・・

まず一つ目、幼児期からの性教育についてです。

 

性教育については、これまでも複数の議員がその必要性について熱心に取り上げてくださいました。

私からは、少し視点を変えて幼児期からの性教育について質問します。

 

新型コロナウイルス感染拡大防止のため、全国各地で3月から5月まで臨時休校となりました。そしてこの時期、新たな問題が浮き彫りになりました。

 

それは「望まない妊娠」相談が急増したことです。

 

思いがけない妊娠等に悩む女性を支援するNPO法人ピッコラーレが運営する相談窓口「にんしんSOS東京」では、この期間に、10代からの相談が例年の1.6倍に増えたとのことです。

 

また、青少年の性に関する正しい知識の普及に取り組むNPO法人ピルコンでも、3月4月の10代からの相談件数が休校前の月の2.7倍となったとの報告があります。

 

休校中に交際相手と過ごす時間が増えたことが一因とみられており、NPO法人ピッコラーレ副代表の土屋氏によると、相談内容は正しい避妊の方法を知らない、あるいは妊娠の仕組みを誤解しているようなケースが目立つといいます。

 

また、別の事例を挙げます。
同様にコロナ禍で、保育園の休園あるいは登園自粛要請がありました。

子どもを保育しつつの在宅勤務が非常に困難なことから、シッターを利用するご家庭もありました。

 

そうした状況下、あるご家庭で依頼した大手シッター会社の男性シッターが5歳の女の子に対し、わいせつ行為を行っていたという事件がありました。

この男性は過去にも、子どもに対してわいせつ行為を行い、当該大手シッター業者が活動停止処分を下したという経緯があります。

 

本件はシッターによる犯罪でしたが、保育園、小学校、塾など様々な場面で、このような状況が起こりえます。

 

さらには、平成30年度の警察白書によると、13歳未満の子どもの性被害認知件数は、なんと1,000件を上回るとのことです。

 

このような性の悩みや被害から子どもたちを守るために自治体レベルでできることは何か。

それは、自分の体について知り、自分も相手も大切にする「性教育」を推進することです。

 

この小児わいせつ事件も、自分のプライベートゾーンを見せたり触らせたりしてはならない、もしもそのようなことをされたら大声を出し大人に助けを求めるということを学ぶ機会があったなら、早期に発見できたかもしれません。

 

新型コロナウイルスの影響により、例えば急な休園、休校が発生することで、子ども達が親の目から離れ、前述した様な機会が増える可能性があります。

コロナ禍の今だからこそ、これまで以上に、性教育の必要性が増していると考えます。

 

そこで私は、幼児期から切れ目のない性教育を行うことを強く要望します。

 

まず幼児期についてです。

すでに、北区内の複数の保育園において、健康教育の一環として、性教育に関する時間を設け、子どもたちとの対話を実施しています。

 

日々の子どもたちへの声がけだけでなく、例えば年長組のお子さん等を対象に、プライベートゾーンや命、成長について子どもたちと共に考え、学ぶ時間を設けるというものです。

 

実施の背景としては、幼児がふざけてお友達のプライベートゾーンを見たり触ったりする現状があったこと

また、子どもの性被害等の報道がある中で、北区でも不審者情報を耳にすることから、子どもたちを守りたい想いと

 

小学校に就学すると行動範囲も一気に広がることから、自分自身を大切にする、相手の命も大切にして欲しいという狙いがあるそうです。

 

その内容は、絵本等を用いながら

見た目では男の子に見える、女の子に見える、けれど本当は見た目だけでは分からないというお話

水着で隠れる部分である「プライベートゾーン」は、自分だけの場所であり、ふざけた言葉でからかうものではない。

もし誰かが見ようとしたり、触ってきたりしたら大声を出して助けを求める、大人に相談しましょうというものです。

 

さらには、自分の弟や妹、身近なお友達の家に赤ちゃんが誕生した際に、自然と疑問に感じる「赤ちゃんはどこからくるの?」というかけがえのない命の始まりについても触れます。

 

看護師が子どもたちに語りかけ、子ども達なりに考えて、活発な意見が出ているのが大変印象的でした。

 

そして、日常の中で、性器で遊んだりからかったりするお友達に、「いや、やめて」と言えるようになったとのお話もお聞きしました。

 

幼児だからといって決して早いことはなく、自分の体を守るためにも必要なことだと考えます。

そこでこのような教育を区全体で行っていただきたいため2点を要望します。

 

一つ目は、私立・区立園長会などの機会において、幼児に対する性教育の必要性を周知し、積極的に学びの時間を導入していただきたいのですがいかがでしょうか?

どの園の子どもたちも同じように学ぶ機会を与えて欲しいと思います。

 

二つ目は、区立・私立保育園の看護師の連絡会等で、このような教育の情報共有、見学や研修の機会を設けていだだきたいと思いますが、区の見解を問います。

 

〜その2に続く

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