「パートナーシップ認証制度」とは、LGBT等の方々の婚姻が法的に認められていないため、自治体が独自の証明書を発行し、パートナーであると認める制度です。
全国で見ると9月1日時点で59自治体、総人口の約3割がカバーされたという調査結果もあり全国的に広がりを見せています。
しかし北区では、区民からの陳情や、5年前から複数の議員からこの制度について何回も質問されていますが、制度制定に至っておらず、当事者の方々は日々様々な困難に直面されております。
そこで、何の値がどうなれば、制定するのか?
ズバッと斬り込みました。
北区からの答弁(回答)概要含め2回に分けて掲載します。
✍️前回掲載 〜
その1(10/1投稿)
https://komazakimiki.jp/4862/
ぜひ、ご覧ください‼️
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大きく二つ目の課題が、周知啓発活動により区民等の理解を得ることですが
こちらも第6次アゼリアプランによると、令和6年度までの目標値については
「セクシュアル・マイノリティ、LGBT等の性的少数者のことを自分や自分に関わりのある問題として考えたりした人の割合」とし、
その値を「20%」としています。
平成 30 年度の実績9.6%から10.4%増加の目標ですが、この数値はどのような頻度で調査されるのでしょうか。
調査の頻度、方法を具体的に教えてください。
また、20%を超えることを「区民の理解が深まった」としてパートナーシップ認証制度策定に進むように見てとれますが、20%を下回った場合このまま理解促進を重視する計画とされるのでしょうか?
制定できない理由としてこれらを掲げている以上、なるべく明確な指標を用いて達成の進捗をみていく必要があると思います。
ここで、アゼリアプランは計画策定後2~3年をめどに見直しを行うとしていますが
第6次アゼリアプラン策定時は新型コロナウィルスの世界的な流行や、それによる経済的影響は予測できていなかったはずです。
今後、更に困難を抱える当事者も増加すると考えられることから
計画策定後2~3年に予定されている第6次アゼリアプラン修正の際には、制度制定に向けた確かな指標を提示すべきと考えますが、いかがでしょうか。
これからは新型コロナの影響で失業者が更に増えることが予想されています。
コロナ禍は長期化することが予想され、今後、生活に困窮する方が更に増加していく可能性が高く、その中にLGBT等の当事者の方も含まれる可能性があります。
区民に対する福祉として、住宅確保も用意していくべきと考えますが、今年3月の定例会に提出された「北区の区営住宅に「同性パートナー」も入居できるよう求める陳情」は、残念ながら継続審議となりました。
パートナーシップ認証制度の条例制定に先んじた区営住宅への入居要件緩和が難しいのならば、やはりパートナーシップ認証制度の条例制定を早急にご検討いただくべきと思います。
・・・・・・・
◆北区からの答弁(回答)概要とこれから
残念ながら、北区からは
・現アゼリアプランはパートナーシップ認証制度導入を前提としていないため、制度導入の指標は定めていない旨
・現アゼリアプラン修正時(2・3年後)、パートナーシップ認証制度導入に向けた記載や指標を示すかどうかは、社会情勢等を鑑みながら、審議会に諮る旨
一貫したご答弁でした。
渋谷区では2017年11月のパートナーシップ認証制度が制定され、24組の同性カップルに証明交付が完了しています。
2年後に実態調査を行ったところ渋谷区の制度に対して、肯定的な評価が多く、
・公正証書の法的効力への納得感に加え、行政の後ろ盾があるという二重の安心感が得られた。
また、報道による認知の高さが活用における説明しやすさに繋がっている。
など
制度制定後に周知・理解がなされるというメリットもある理解を待つのではなく、制度を早めにという視点も忘れないで欲しいということ。
そして
指標がなければ、いつまで経っても
「周知されていない」
「理解が図られていない」
と言うことができてしまい
区民や当事者の方から不信感が募るばかりということも申し上げました
区民に説明責任を果たせるよう、
アゼリアプランに対し
パートナーシップ認証制度導入に向けた記載・指標を記載するよう
重ねて強く要望しました。
区の答弁を聞き、この大きな課題には党派を超えて継続して声を上げていかなくてはならないと、改めて思いました。
まだまだ時間がかかりそうですが、1日も早く北区でこの制度が実現され、少しでも当事者の方々が生活しやすくなるよう、今後も尽力してまいります。
最後になりますが、
こちらの課題調査・原稿作成においては、同志のママ議員インターンの小林はるみさん、当事者団体の方にもご協力いただきました
どうもありがとうございました。
(※写真は2018年 赤羽馬鹿祭り
「グリーンバード赤羽チーム×Rainbow Tokyo 北区」パレード
多様性が認められる北区を目指して)
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最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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