2月24日、令和5年第1回北区議会に登壇しました。
任期中最後の一般質問。
区民の方々の声を背負い、少しでも前進するようにと全力で訴えました。
今回のテーマは
赤羽駅東口地区における再開発をはじめとするまちづくりについてです。
区民の有志団体の現地・webアンケート(515名)によると
あまり知らない・全く知らないが6割。
早くから声を聞いてほしい等が8割以上と言う結果となりました。
こんな状況でまちづくりを進めるのは、危険な状況だと考えています。
アンケート結果を踏まえ、大きく3つの要望を行いました。
🟥主な訴えダイジェスト🟥
❶赤羽の再開発 一般の地域住民が広く参画できる対話型の広聴の場を設けて!
◆区からの回 残念⤵️
準備組合にご要望として伝える。
❷まだまだ内容や検討の進捗が知られていない。SNSや北区ニュースの活用などによる積極的な情報提供と理解促進を!
◆区からの回答 前進🏃♀️🎉
多様な広報媒体の活用を含め、わかりやすい情報提供を積極的に進める。
❸赤羽らしいまち、人情ある雰囲気を残したまちづくりを進めるためにデベロッパー任せにせず、区がビジョンを示したまちづくりを行うよう求める。
◆区からの回答
積極的に各地区と連携し、望ましいまちづくりの実現に努める。
❹赤羽小学校の改築
地域住民に考え得る様々な可能性を提示し、赤羽小学校の子どもたちの良い教育環境を担保することを大切にしながら検討していくべき
◆区の回答
新年度から策定に着手するまちづくり基本計画の中で、赤羽小学校の施設更新等についても、一定の考えをまとめる。
計画策定においては検討会の設置や、パブリックコメントの実施、地域の皆さまのご意見も伺う。
最後になりますが、私は任期中4年間、区民相談対応850件以上をもとに、一般質問全16回に渡り区民の声を届け、課題解決のために登壇させていただきました。
この4年間、北区をより良くするためにご相談・ご意見をくださった区民の皆様、区民のためにいつもご尽力くださった職員の皆様のおかげで、より良い北区を目指し続けることができました。
皆様に心から感謝を申し上げます。
◆原稿前半 (2月28日掲載)
・・・・原稿全文 後半・・・・
北区は、「自分たちのまちは自分たちでつくり、守る」という基本理念を掲げています。
何のため、誰のためのまちづくりなのか?
今一度立ち止まって、区民の意見を尊重し寄り添ったまちづくりを検討する必要があるのではないでしょうか?
ここで、このアンケート結果を踏まえ以下3点を要望します。
一つは再開発について、検討の早期から広く地域住民の想いや意見を聴き対話する仕組みをまちづくりに取り入れることです。
現状は、準備組合となる前段階から権利を有する方々とデベロッパーとで主な検討を進め、北区がその進捗報告に対しアドバイス等を行っているものと認識しています。
そして一般の地域住民へ公開される際にはすでに具体的な構想・大枠が固まっている状況であり、そこから区民が希望をお伝えしても変更は難しい状況と認識しています。
例えば、第一地区の住民説明会の際に初めて全容を知った地域住民からは、高層ビルによるビル風が心配、赤羽小の日照が保たれるのか心配といった声が上がっていました。
また、高層ビルから小学生を狙った盗撮も心配だという保護者の声もありました。
なお、2019年に赤羽小学校すぐそばに建築された14階建てのホテルは、事前に協議のうえ、小学校側の窓はすりガラスとして覗けないような配慮をしていただいた経緯があります。
確かに、財産を持つ権利者の皆様のご意向が第一です。
しかし、都市計画法第16条・第17条において、再開発における住民の声を聴く、住民参画の規定があるように、そこに関わる地域の方々の想いも十分に尊重されなくてはなりません。
第一地区においては、あいにく新型コロナの影響で当該規定を根拠とした住民説明会が中止となり、ホームページにて資料が掲載されるに留まりました。
別途、声を聞く場として、北区が事務局となり「赤羽駅東口地区まちづくり協議会」を設置し、住民が主体となるまちづくりのため話し合いを重ねています。
また2019度に、グループインタビューを開催し、関連するさまざまな団体に出前方式でヒアリングを行っていただきました。
しかし、これらに参加できるのは、自治会、商店街等のごく一部の関連団体の代表のみといった課題もあります。
そしてようやく、2022年12月に2回に渡り、一般の区民が参加できる「まちづくりワークショップ」が開催されました。
参加した区民からの評判も良く素晴らしい企画ではありますが、参加の条件が2回連続で出席できること、定員が15名と少人数であり、広聴活動が十分とは決していえません。
今後、令和6年度を目途に「赤羽駅東口周辺地区まちづくり基本計画」を策定予定です。
こちらはパブリックコメント等を実施しながら検討していくとのことです。
この基本計画の策定を待たずに、これから具体的な内容を検討し決定していく第二地区・第三地区のまちづくりについては、早急に、一般の地域住民も広く参画できる対話型の広聴の場を設けていただきたいのですがいかがでしょうか?
区民の皆さんと行政との協働によりまちづくりを行うという更なる姿勢を見せていただきたいと思います。
二つ目は、再開発についてビジョンや計画、検討状況を区民にわかりやすく発信し、周知・広報活動を行うことです。
アンケート結果からも明らかになっているように、再開発に向けた計画や検討の進捗について、地元の方でもまだまだ知らない方が多い状況です。
区として、議事録や会議資料を細かくホームページに掲載いただいていますが、どれを見れば現状がわかるのか、残念ながら分かりにくい状況です。
また、紙媒体では「赤羽駅東口地区まちづくりニュース」が発行され、自治会や商店街、学校を通じて地域の方に回覧されているとのことです。
しかし発行は、年にたった一度だけです。
せっかくの情報発信も区民の目に留まらなければ、伝わりません。
そこで、これまで行ってこなかったSNSや北区ニュースでの発信、まさに当事者である地域の赤羽小学校保護者らへの説明など積極的な情報提供を行い、住民の理解促進を求めますがいかがでしょうか?
ホームページも区民目線で整理していただき、分かりやすく見やすい内容への改善を併せてご要望いたします。
三つ目として、区が開発のビジョンを示し、デベロッパー任せにしないことを求めます。
デベロッパー任せとなった場合、区民の想いよりも企業利益が最優先されてしまうことが懸念されます。
アンケート結果にあるように、赤羽らしいまち、人情ある雰囲気を残したまちづくりを進めるためにデベロッパー任せにせず、
区がビジョンを示したまちづくりを行うべきとの声を多くいただいており、私からもご要望しますが、区の見解を伺います。
さらに地元では施設の老朽化が進んでいる赤羽小学校についても、第一・第二地区の再開発と同時に建て替えなのか?移転か?とのご質問も頻繁にいただきます。
一番街が出来る遥か前から存在する赤羽小学校に愛着を持つ区民の皆さんが多数いらっしゃいます。
こちらについては、区民の皆さんに考えうる様々な可能性を提示し、赤羽小学校の子どもたちの良い教育環境を担保することを大切にしながら検討していくべきと思いますが、いかがでしょうか。
区の見解を伺います。
丁寧に声を聴き、合意形成を行っていくことは本当に根気がいる大変な作業です。
しかし、区民の声を聴いたからこそ、素敵なまちづくりが実現した事例もあります。
例えば、世田谷区の下北沢駅周辺の再開発では「シモキタ」感を残した開発に成功しました。
劇場やライブハウス、古着店などが路地にひしめき「おもちゃ箱をひっくり返したような」といわれる雑多さが愛されていた下北沢は
再開発に反対していた住民の意見を積極的に取り入れることで「従来のシモキタらしさ」と「新しいシモキタ」を両立し、街の魅力を更に高めています。
ここに至るまで住民参加の会議が発足し活発な議論が交わされ、数多くの話し合いが行われました。
今、都内でもあちこちで再開発ビルの建設が行われています。
赤羽の街がありきたりの高層マンションに置き換わってしまったとしたら、わざわざ赤羽を訪れる、あえて赤羽に住み続ける理由は失われます。
後から「赤羽らしさ」を取り戻すことはできません。
建物を建てることと同時に、もともとそこに住んでいる人たちが、今まで以上に愛着を持って住み続けたいと感じる、
そして区外からも赤羽を訪れたいと思っていただける、そんな街にしなくてはなりません。
今回は、今注目を集めている赤羽の再開発を例に挙げましたが、区民に積極的に情報を提供すること、
そして、区民の声を聴くことを大切にしていただきたいのは本件に限りません。
これから北区では、さまざまな開発等が予定されており、そのそれぞれにおいて区民の声を大切にしたまちづくりが必要です。
区民との対話と情報公開をもとにしたまちづくりを強く求めたいと思います。
以上で質問を終わります。ご清聴ありがとうございました。
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最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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