私も経験した「産後うつ」〜痛ましい事件からの教訓を胸に支援強化に取り組む

東京都議会議員のこまざき美紀です。

先日、埼玉県戸田市で母親が産後うつに苦しみ、生後四か月の赤ちゃんを浴槽に沈めて殺害したという痛ましい事件に、深い悲しみと共感を覚えました。

母親は児童相談所へ「子育てに自信がない」と相談していたと言います。

 

この事件は、産後うつの深刻さと、母親が追い詰められたときに生じる最悪の結末を示しています。

私自身も出産後に同様の苦しみを経験した一人として、この問題に強い関心を持たざるを得ません。

私も出産後、赤ちゃんを「可愛い」と純粋に思えない時期がありました。

 

周囲からの期待に応えられない自分を責め、孤独感に襲われました。

夜泣きや睡眠不足、ホルモンバランスの急激な変化も重なり、産後うつに陥りました。

産後うつは決して珍しいことではなく、日本では約3割の母親が症状を示すとも言われています。

 

国立成育医療研究センターの2023年の調査では、妊産婦死亡の中で自殺が最も多く、妊産婦10万人あたり8.7人という数値が報告されています。

これは交通事故や疾病による死亡率を上回る数字であり、産後うつと自殺の関連性の高さが指摘されています。

また、令和4年度の調査では産後1年以内の母親の約15%が中等度以上のうつ症状を示しています。

 

 

私が政治の道を志したのは、この経験が原点です。

産前産後の脆弱な支援体制を改善し、親が孤立することなく安心して子育てできる東京・北区を実現したいと考え、これまでも取り組んできました。

今後も以下のような政策を推進していきたいと考えています。

 

❶産後ドゥーラや産後ヘルパーの派遣サービスの拡充

→区議となって初めての区議会で訴え改善

❷相談窓口の拡充と周知

❸産後うつの早期発見・支援

❹パートナーの育児参加促進と地域支援ネットワーク構築  など

 

産後うつは医学的な問題であり、決して母親の資質や心構えの問題ではありません。

「母親は常に強く、無償の愛を持ち続けなければならない」

という神話が、苦しむ母親たちを追い詰めています。

 

この悲劇を二度と繰り返さないために、

一人でも多くの母親が孤立せず、助けを求められる社会を作るために、

全力で取り組んでまいります。

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