私は、障害児の「放課後等デイサービス月額3万7000円の壁の打破」に向け、これまで厚生委員会、東京都議会で訴えてきました。
https://komazakimiki.jp/12575/
放課後等デイサービスとは、小学校放課後や長期休暇中、障害のあるお子さんが利用できる福祉事業です。
学校の授業終了後や休業日に、生活能力向上のための訓練や社会との交流促進などを行う場所で、多くの働く保護者にとって欠かせない支援となっています。
所得に応じて月額利用負担が決まっていますが、世帯年収900万円を境に一気に37,200円まで跳ね上がります。
とうとう、先日、都の所管部署から連絡がありました。
都議会で答弁を得た「実態調査」の結果がまとまったというのです。

⬛️すべては一通のメールから始まった
思い返せば約一年前。
私の元に一通のメールが届きました。障害のあるお子さんを育てるママからのSOSでした。
「月に37,200円。これが放課後等デイサービスの利用料です。健常児の学童は5,000円程度なのに…」
読み進めるうちに、胸が締め付けられるような思いになりました。
国の制度では、世帯年収900万円を超えると一気に負担が跳ね上がる仕組み。
障害児家庭の間での格差だけでなく、障害があるかないかでこれほどの差が生じる不公平さ。
「子どもが大きくなってもオムツ代がかかるし、将来の自立も心配…」
そんな切実な声に、私は黙っていられませんでした。
壁にぶつかりながらも
東京都の担当課長に支援を求めて返ってきた返事は
「国がやることです」
しかし、諦めるわけにはいきません。
何度も意見交換を重ね、都議会の一般質問でも取り上げました。

議場には当事者のママたちも見守る中、私は背筋を伸ばして訴えました。
そして、ついに都は動き出しました。
「都内区市町村の支援状況の実態調査を行う」と。
⬛️調査結果が公表
ようやく、東京都のホームページに調査結果が公開されました。
【調査結果】
https://www.fukushi.metro.tokyo.lg.jp/shougai/nichijo/syougaizi/r6tyousa
この調査で明らかになったのは、都内の自治体で独自の補助を行っているところがある一方で、多くの地域ではまだ手つかずであるという実態。

そして何より、この問題に取り組む必要性が公的に認識されたことが大きな一歩です。
調査結果を見たママから届いたメッセージ。
「私たちマイノリティ中のマイノリティの声を都議会に届けてもらったことに感謝します。これを第一歩として障害児福祉の所得制限撤廃につなげてください」
⬛️所得による負担軽減と質・量の両面から支援を
放課後等デイサービスの課題は、所得による負担増だけではありません。
私は都議会でサービスの質の担保と数不足の問題も繰り返し訴えてきました。
嬉しいことに、東京都はこの問題に関する私の質問や働きかけを受け、都型放課後等デイサービスの増加に向けた具体的な取り組みを進めています。
私の提案を受けて啓発動画も作成され、事業者向けの情報提供も充実してきました。
https://youtu.be/i5wIH0QucRE
私が目指すのは、「量」と「質」と「負担の公平性」の三位一体の改革です。
—
①質が担保された放課後等デイサービスを増やす
②所得による不公平な負担を軽減する
③障害の有無による格差をなくす
—
これら三つの柱を同時に推進することで、障害のあるお子さんとそのご家族が安心して暮らせる東京を実現したいと考えています。
これからも粘り強く取り組みます。
たとえ何度断られても、壁にぶつかっても、諦めません。
子どもたちの未来のため、ママたちとの約束を果たすため一歩一歩前進し続けます。
小さな声が、やがて大きなうねりとなり社会を動かす力になります。
今回も一通のメールから始まった変化でした。
皆さんとともに、誰もが安心して子育てできる東京都・北区を目指してまいります
--------------------------------------------------------------------------------------------
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
にほんブログ村に参加中です。もしよろしければクリックして応援お願いします。

にほんブログ村