
🔲衝撃の記憶から約30年
私が小学生の頃、テレビで何度も見た映像が今でも鮮明に残っています。
下半身が結合した双子の兄弟、私と同世代のベトちゃんドクちゃん。
分離手術の様子、懸命なリハビリ、その後の成長を伝えるニュース、そして2007年、兄のベトちゃんが26歳で亡くなられたニュース。
ベトナム戦争で使用された枯葉剤の影響で結合双生児として生まれた二人の姿は、幼い私に戦争の悲惨さを強烈に刻み込みました。
あれから30年以上の月日が流れた1月30日、まさかその「ドクちゃん」ご本人と対面できる日が来るとは思ってもみませんでした。
都民ファーストの会への表敬訪問という形で実現した今回の面会。
テレビの向こうの存在だった方と、こうして直接お話しできることに、まず深い感動を覚えました。

🔲ベトちゃんドクちゃんとは
1981年2月、ベトナム中部のコントゥム省で生まれたグエン・ヴィエト(ベトちゃん)とグエン・ドク(ドクちゃん)の結合双生児の兄弟です。
お二人は下半身で結合しており、ベトナム戦争中に米軍が散布した枯葉剤の影響によるものと考えられています。
結合双生児は、通常5万〜20万出生に1例という極めて稀な現象です。
しかし、枯葉剤が散布されたベトナムの地域では、先天性障害を持つ子どもの出生率が著しく高くなっています。
1988年、7歳の時に分離手術が行われ、兄のベトちゃんは2007年に26歳でお亡くなりになられました。
弟のドクちゃんはこれまでに10回以上の手術を経て、懸命なリハビリを重ね、義足と松葉杖で歩けるようになり、現在に至るまで活発に活動を続けています。

🔲ドクさんが語った使命
今回の訪問で、ドクさんから直接お話を伺い、その言葉一つひとつに胸が熱くなりました。
ベトナムでは今もなお、480万人もの人々が枯葉剤の影響で障害を抱えているといいます。
世代を超えて続く戦争の傷跡。
その中で、平和について語り、行動できるのは自分しかいない、とドクさんは使命感を持って活動されています。
今回が58回目の日本訪問とのこと。
現在、ドクさんは公務員として働く傍ら、運転手の仕事もされています。
来年大学生になるお子さんを抱え、家計は決して楽ではないそうです。
「ベトナムには差別はありませんが、福祉制度が脆弱なのです」
それでも、自分と同じような障害を持つ人たちの役に立ちたい、残りの人生を、みんなが幸せになるために頑張りたいと語られるその姿に、深い敬意を抱かずにはいられませんでした。
「亡くなった兄のためにも生きていきたい」
「一番大事なのは平和です。平和があれば、生活は豊かになります」
戦争を身をもって経験し、今もその影響と闘い続けているドクさんだからこその言葉に胸を打たれました。

🔲さいごに
10回以上の手術、厳しいリハビリ、兄との別れ、経済的困難。それでも若者たちに平和を伝え続ける日々。
同世代のドクさんが歩んでこられた道は、決して平坦なものではなかったはずです。
都議会議員として、子どもの福祉や権利擁護に取り組んできた私にとって、ドクさんの活動と想いは深く共感するものです。
どんな状況に生まれた子どもたちも、尊厳を持って生きる権利があり、社会はそれを支える責任がある。
その想いを、国を超えて共有できたことは大きな意味がありました。
子どもたちの未来のため、平和と福祉のために日々ご尽力されているドクさんのお話を伺い、胸が熱くなりました。
私も都議会議員として、子どもたちが安心して暮らせる社会、障害のある方々が尊厳を持って生きられる社会を実現するために尽力したいと改めて思いました。
ドクさんとの出会いを胸に、これからも子どもたちの未来のために、全力で取り組んでまいります。

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