【お礼・ご報告】親子ではじめる性のはなし ~いのちはどこから?~@赤羽会館9/9
北区はたらくママ★ネット主催 特別講座
こんにちは!
代表の駒崎美紀です☺️
9月9日、おかげさまで満員御礼のなか、性教育講座を終えることができました。
幼児さんから小学校低学年のお子さん、パパ・ママまで笑いあり、新しい発見あり、感動ありと、和やかな雰囲気の中で講座を終えることができました。
もともと、私自身の子どもたちが、生理についてケガだと思って心配していることや、下の子がうまれると際、「赤ちゃんはどこからくるの?」に対して、うまく答えられなかったことから、このような学びの場が必要だと思ったのがきっかけでした
今回は、助産師であり、にんしんSOS東京の副代表土屋 麻由美先生をお招きして、親子で学べる形式としました。
親子で別の講座にする形式もあるそうですが、あえて子ども達と一緒に話を聞くことで、生活の場面場面で、講座の内容から質問したり、確認したり、深めることができると思い、この形式としました☺️
また、予め参加者から質問事項を聞いて事前に先生へお伝えし、それらをなるべく網羅する形で進めていただきました。
講座後はさっそく娘が
「〇〇くん(弟)のおちんちん、洗い方習ったね。ちゃんと洗わないとね。」と言ってくれたり、
5歳の息子は「プライベートゾーン」という言葉を覚え、習い事の先生に
「プライベートゾーンは大切なんだよ」
と話していたり、実生活に生きる内容で良かったと思いました。
・・・以下講座内容詳告です・・・
① 親子向け紙芝居で性のはなし
・男の子と女の子のからだのちがい、こころのちがい
見た目は女の子でも気持ちは男の子もいるんだよという、お話もありました。
「自分と同じじゃない、自分とは違う、違うからといって排除しないこと。自分らしくあること。」の大切さを教えてくださいました。
・性器の洗い方やプライベートゾーンのお話
性器の名前や役割、洗い方について。
みんな違う、個人差があるから、トイレの仕方など、違ってもからかったりしないことを教わりました。
・赤ちゃんの卵、子宮、月経の仕組み、手当
・性器の洗い方:手作り模型を用いて教わる。女の子洗い方、一人でトイレのあと拭けるようになったら自分で洗えるなど。
・性器いじりについて(3つの大事なこと):①人の前では触らない、②触るときは手で触る、③触る手はきれいな手で洗う
・赤ちゃんはどうやってうまれる?:おなかの中にいた時のこと、うまれてきたときのこと。
・性交、妊娠、着床:精子が卵子のところまで頑張ってたどり着く、卵子と一緒になれるのはたった一つ。受精しても子宮にくっつかないと赤ちゃんにはなれない。
・胎児の成長の場面では、実物大の模型を用いて成長の過程を説明。米粒サイズから胎児のお人形に子ども達が興味深々に集まっていました。
・生きていくのに大切なこと:自分に自信をもっているか、自分を傷つけないこと
→自信をもって生きていってほしい!!と最後にメッセージをいただき、私にとっては、感動の場面でした。
② 親子でグループに分かれ、感想シェア
紙芝居で感じたこと、気づいたことについてシェアし、自分の中に落とし込みました。
~大人から~
・この内容を妻から夫へ伝えることさえ難しいと思い、夫にも参加してもらった。夫とのパートナーシップも重要。
・自分では上手く伝えられない、まして親子だと照れや私情が入りより伝えづらい、先生から話してもらえてよかった。
・子どもたちが最初気持ち悪い〜と言っていたが、ポジティブなイメージを持って受け止められるよう大人が伝えて行けたらと感じた。
・こどもの発育が思ったより早いせいか、学校での性教育の時期が遅いし、回数も不十分と感じていたのでとても良かった。
・LGBTにも触れてくれていて、とても良かった。
~子どもたちから~
・じぶんがうまれるまえのことをしれてよかった。
・じぶんのからだってこうなってるんだなっておもった。
③ 親向け:先生とのお話タイム、子供向け:性の絵本読み聞かせ
親向けでは、先生との質疑応答を、子どもには絵本の読み聞かせをしました。
以下、参加者からのアンケートより主な感想です。
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*紙芝居形式と先生のお話がわかりやすく自分も知らなかった体の仕組みを知ることができ楽しかったです。
*自分自身について命の大切さ、自分を大切にすることの大事な話だと感動しました。セクシュアリティの話は小さい頃からすることが大切だと思いました。
*子どもたちにどのくらい届いたか不明なので家に帰ってから聞いてみます。大人としてはとても良かったです。
*素直に話していいんだなと知れて良かったです。参加者同士で話したい気持ちが出てきました。定期的にやってほしいです。子どもの感想も聞いてみたいです。
*性を伝えることにハードルが高かったが今回の話を聞いて少し下がった気がします。
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【最後に】
性の話は、私自身、親から教わることもなく、学校でも教わった記憶がほとんどありません。
そんななか、どこか話題に出してはいけないタブー感、先入観が自分にはありました。
だから、子どもたちにも話しにくい。話せない。負の連鎖です。
しかし、それでは違うんだと気づきました。
日ごろから、体について、子どもたちと話していくことで、それが望まない妊娠であったり、子ども達を性加害者・被害者となることから守ることにもつながるのだ、と気づきました。
日本では、学習指導要領で教えても良い内容が決まっており、「受精」は教えるけれども「性交」はNG。
HIV感染については、感染経路は性的接触にとどまるなど、伝えるのに限界があるそうです。
それはとても残念なことですが、まずは自分の身近なところから、こうした勉強会やワークショップを開くことで、子どもたちに正しい知識を伝えられると思っています。
初めての講座形式で、途中、子どもたちが集中できくなってしまった点など改善点はありますが、子どもたちは聞いていないようで聞いているものです。
帰宅後確認すると意外と知っていました
貴重なお休みにご参加くださった皆様、どうもありがとうございました。スタッフ一同、心よりお礼申し上げます。
また、土屋先生、何度ものやりとり、ランチ会参加へのご配慮もありがとうございました。
そして、育児に仕事に大忙しの中、企画・運営に関わってくれるスタッフのみんなに心からの感謝をこめて。
どうもありがとうございました。
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☆先生のおすすめ絵本紹介☆
今回参加できなかった方も、お子さんにぜひ、読んであげてほしいと思います。
①おかあさんがおかあさんになった日
長野ヒデ子作 童心社 1300円
②おとうさんがおとうさんになった日
長野ヒデ子作 童心社 1300円
③おちんちんのえほん
山本直英 文、さとうまきこ 絵 ポプラ社 1200円
④おっぱいのはなし
土屋麻由美 文/相野谷由起 ポプラ社 1200円
⑤うちにあかちゃんがうまれるの
⑥いとうえみこ 文、伊藤泰寛 写真 ポプラ社 1200円
⑦あかちゃんはどこから?ローズマリー・ストーンズ作 山本直英訳 ポプラ社1200円
⑧いいタッチわるいタッチ
安藤由紀 著 復刻ドットコム出版 2000
⑨あなたがまもる あなたの心・あなたのからだ
森田ゆり 作、平野恵理子 絵 童話館出版 1200円
⑩わたしのあかちゃん 澤口たまみ
文、津田真帆 絵 かがくのとも 410円
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最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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