「今から、ここから」チャレンジスクール・東京都立桐ヶ丘高校とは?

チャレンジスクールをご存知ですか?


チャレンジスクールとは、不登校や高校中退など、様々な理由により、 これまで能力や適性を十分に生かしきれなかった生徒が、自分の目標を見付け、それに向かってチャレンジしていく学校のことです。


都内に7箇所(江東区、足立区、北区、世田谷区、中野区、港区、八王子市)があり、それぞれが別の個性を持って子どもたちの育成・学びを支えています。


令和7年4月には立川市に8校目を開校予定とのこと。


北区には桐ヶ丘高校があり、現在改築中ですが、新校舎は令和8年にオープンとなります。


実際にお子さんがお通いの保護者の方から

「チャレンジ校の教育により子どもの特技を伸ばし、将来の夢を持って志望大学に合格することができた」


との嬉しいお話をお聞きし、北区議の加藤みきさんと、自由登校を見守る会「カスミソウ」の皆さんと共に8月21日に視察に伺いました。


桐ヶ丘高校は「今から、ここから。」をスローガンに生徒一人一人の特性に寄り添った教育を展開しています。


💡ここがポイント💡

❶昼・夜間の三部制で、その方の特性・生活スタイルに合った通学時間を選択できる。
→13時からの時間帯が大人気


❷個性を伸ばす3コース
・福祉教養、情報ビジネス、アートデザインの3コースから選択、自分で時間割を作成


❹学び直しを応援 
学習の遅れを心配している方でも基礎基本を中心に習得可能


❺教育相談職員・スクールカウンセラー等のスタッフが常駐し、手厚くサポート。


❻体験を重視した学習活動


❼プールやテニスコートなど運動施設も充実  


❽給食がある(夕食)



何より先生方の情熱、想いを感じる学校でした☺️

桐ヶ丘高校に通うおよそ8割は、不登校を経験したお子さんなのだそうです。


しかし、チャレンジ校では入学した8割の生徒が不登校にならずに通学しているとのこと。


残り2割の生徒のためにも、今後はオンライン授業で単位を取得できるようにしたいと校長先生が抱負を述べていました。

「落ち着ける場、元気に慣れる場所 夢を語り合える場所になるように努力したい」


校長先生の熱心なお話に、胸を打たれました。

北区では300名以上の不登校の児童生徒がいます。


東京都においても上昇傾向にあり、令和3年度の不登校児童・生徒数は21,536人、前年度と比べ3,848人(約18%)増加しました。


不登校は問題行動ではなく、どのお子さんにも起こりうる、特別なことではありません。


不登校のお子さん含め、全ての子どもたちの成長を支えることは社会の責務であり


自治体は、不登校が原因で子どもの教育や社会的自立の格差が出ないよう支援しなくてはなりません。


過去にも世田谷や戸田市の取り組みを視察に伺いましたが、不登校の親子が孤立せず、希望を持って生きていけるような対策を求めていきたいと思います。


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