北区児童相談所は令和7年開設予定‼️子どもの権利最優先の江戸川区児相視察へ

児童相談所については、2016年に児童福祉法が改正され、子どもが権利の主体であり意見を尊重されること、最善の利益を保障されることが理念として明確化されるとともに、東京都23区でも開設可能になりました。

 

東京23区では、今年4月、先行して江戸川区・世田谷・荒川区の3区が児相と一時保護所等を開設しました。

北区では令和7年、旧赤羽東小跡地に開設予定となっています。

 


ここで、私が最も注目し、開設前後にお話を伺いに行ったのが江戸川区児相の「はあとポート」です。

 

江戸川区の児相は、子ども目線、子どもの権利に、とことんこだわった施設。

 

それは2010年に江戸川区でおきた、小学1年生の男子が両親から暴行を受け虐待死したような事件をもう2度と起こさないようにと全力で創った施設であるためです。

全国の児相、一時保護所の良いとこ取りをした施設とお聞きしました。
きめ細やかな配慮は施設の細部にも現れています。

 

例えば

・お風呂
乳幼児以外は、個浴であることが大事。みんなで入浴することを嫌がることから、一人一人順番に入るため朝から順番を待つ状況となっているという課題からの改善策。

 

・個室・内鍵
外鍵にして、職員が子どもの出入りを管理し、夜中監視するのではなく、子どものプライバシーを守り、尊重する。

 

・子ども目線
異性と目を合わせてはいけない、異性と話してはいけない、分刻みのスケジュールで自由な時間がない、着るものは番号がついて決められているなど管理的な対応をしない

 

・性暴力・犯罪等の聞き取り
何度も繰り返し聞くことのないよう聞き取りの際の様子を録画し、それを複数の専門家で視聴し、判断材料にする。

 

・ブレイクアウトルームの設置
子どもが自分の気持ちを落ち着かせるための小さな部屋を設置

などです。

 

情報によると、一部の一時保護所においては、子どもたちにとって極めて厳しい管理体制を強いているという問題があるとのことです。

 

虐待などで傷ついた子どもたちが安心して過ごせるような場所ではなく、朝から晩までびっしりと予定が組まれ、男女は目を合わせてはならないなど細かい決まりが沢山あり、24時間監視されているような環境にあるというものです。

 

私は問題意識をもち
今年3月の予算特別委員会で、そのような子どもの生活環境について言及し、北区で開設予定の一時保護所(虐待や非行等により一時的に親から離れて生活する居場所)では決してそのような対応をせず
「子どもの権利」を最大限尊重した施設とするよう要望したところです。

 

その他、児相設置当初からの里親のフォスタリング機能(里親の養育包括支援機関)設置についても言及しました。

 

そして、北区からは

傷ついた子どもたちが安心して生活し、笑顔が見られるような場所となるよう、子どもの最善の利益を確保することを第一に考え、施設の設計や運営について検討していくこと。

 

また、フォスタリング機関については児童相談所の開設と同時に、フォスタリング機関を導入することを目指して検討を進めていく旨、ご答弁いただけました。

 

北区児相の開設が近づいていることから
江戸川区の事例について参考に北区の担当部署へも情報共有をしています。

 

そして、別な児相についてもお話を伺う予定です。

 

北区の児相が子どもが安心して健やかに過ごせる施設となるよう
私も全力で関わっていく覚悟です。

 

きっかけをくださった
江戸川区議会議員の小林 あすかさん

保護司としてご活躍でアドボケーターでもあるKazama Akatsukiさん、どうもありがとうございました。

 

◆参考
江戸川区児童相談所 はあとポート

https://www.city.edogawa.tokyo.jp/jiso/index.html

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最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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