8月5日、東京都立小児総合医療センターを視察しました。
1000g未満の手のひらほどの小さな赤ちゃんから中学生まで、幅広い年齢の子どもたちの命を救う日本有数の小児専門医療機関です。

❶「森のホスピタル」で命を支える
センターは「森のホスピタル」をコンセプトに、どんぐりや森の動物たちをモチーフにした温かみのある装飾が施されています。
病床数561床、39の小児専門診療科を擁する小児医療の拠点です。

実際にNICU(新生児集中治療室)に足を踏み入れた時、1000g未満という手のひらほどの小さな体で、懸命に生きようと頑張っている赤ちゃんたちの姿を見た瞬間、
「なんとかこの子たちのために頑張らねば」
という強い思いが胸に込み上げました。

❷先進的な取り組み
専門訓練を受けたファシリティードッグ「アイビー」が子どもたちの精神的ケアをサポートし、2頭目導入のクラウドファンディングでは目標を大きく上回る4700万円の支援が集まりました。

❸直面する課題
◆ 人材不足の危機
看護師不足のためPICUは定員20床のうち2床を閉鎖し、18床での運用を余儀なくされているそうです。
薬剤師不足により看護師が調剤業務を代行する状況も常態化しており、高度な専門性を要するにも関わらず、
給与水準が業務の難易度に見合っていないことが人材確保を困難にしているそうです。

◆ 医療保険制度の限界
新生児集中治療の重症加算が期間制限により打ち切られ、長期入院時に病院経営を圧迫しています。

❹今後に向けて
小児医療専門職の処遇向上と人材確保、そして医療保険制度の見直しは喫緊の課題と考えています。
NICUにおけるプライバシー配慮のパーテーションやカーテンの取り付けなど、すぐにでも取り掛かれそうなことも認識できました。

❺最後に
今回の視察で最も印象に残ったのは、過酷な環境の中でも子どもたちのために献身的に働く医療従事者の皆さんの姿でした。
「すべての子どもたちの笑顔のために」

このスローガンを現実のものとするため、都議会議員として会派一丸となり、小児医療従事者の待遇改善をはじめ、小児医療体制の構築に全力で取り組んでまいります。
視察に応じてくださった都立小児総合医療センターの皆さん、ありがとうございました。


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