人生初の一般質問、
手がガタガタ震えるほど緊張しましたが
現場の課題を届けたい、子育て環境をより良くしたい!
と思いを込めて質問しました。
当事者だからこそわかる
事業の課題について深く追求しました。
◆4つの内容
1つ目は、子育て支援事業
「ファミリーサポート」について (6/21投稿済)
https://komazakimiki.jp/2891/
2つ目は、産前産後支援事業
「安心ママヘルパー事業」について
3つ目は、保育園における午睡用ベッド
「コット」の導入について
4つ目は、歩行喫煙等に対する実効性のある対策強化について
今回は2つ目のテーマ
産前産後支援事業
「安心ママヘルパー事業」
について、原稿を投稿します。
少し長いですが
読んでもらえたら嬉しいです
【安心ママヘルパー事業について】
昨今、胸を痛める児童虐待のニュースが続いています。
先日も、札幌市の2歳の女の子が実母などから暴行を受けて衰弱死した虐待死事件がありました。心よりご冥福をお祈りいたします。
こうした虐待死は
何としてでも防がなくてはなりませんが、
平成28年度の厚生労働省の調査において、虐待で死亡した児童のうち、なんとその65%が「0歳児」となっています。
意外なことに、0才児が最も犠牲となっているのです。
ですから、虐待死を未然に防ぐ一手段として、産後のお母さんをしっかりとサポートすることが、有効であると考えます。
実は、私自身も、産後うつぎみになり、非常に辛い思いをした経験があります。
生後1・2か月まで、赤ちゃんが可愛いと思えない日々が続きました。
産後うつは、子どもの虐待に繋がるだけでなく、母親の命にも関わります。
統計的にも、2016年4月に発表された、東京都監察医務院と順天堂大学が共同で実施した調査によると、東京23区で妊産婦の死亡原因のトップは、自殺となっています。
だからこそ、他の母親にそんな想いをさせたくない、虐待を、そして自殺を未然に防ぎたいと思っています。
平成25年度 厚生労働科学研究(「健やか親子21」の最終評価・課題分析及び次期国民健康運動の推進に関する研究」)によると、11人に1人の母親に、産後うつの症状が現れるそうです。
また、産婦人科の宋美玄医師によると
「産後うつのベースには社会的な背景や、子育ての支援者不足などが原因として挙げられるため、周囲の適切なサポートを受けられるかどうかが、その症状に大きく影響する」
と言います。
よって、この産後うつを防ぐ、大事なサポートを行う「安心ママヘルパー事業」について質問します。
「安心ママヘルパー事業」とは、産前産後の母親が育児の不安を少しでも軽減するために、ヘルパーが家庭を訪問し、家事支援、育児支援を行うものです。
育児相談、おむつ替え、沐浴、ミルクづくり、家事の補助等をお願いできます。
産後のお母さんは、赤ちゃんの授乳・おむつ替えの繰り返しの日々のなかで、大人とほとんど話さない、孤立してしまいがちになってしまいます。
ですので、全体としては、とても意義深い事業だと思います。
しかしながら、この事業は細部において非常に問題があります。
例えば、料理を1品お願いしたくとも、野菜は切るだけで火にはかけられない、味付けは、塩ひとつまみもかけられない。
お洗濯を頼んでも洗濯機のスイッチさえ押すことができない。
沐浴できるスタッフが限られていて、予定が合わない。
お風呂掃除はできない等、合理性に欠ける様々な制約があると、私がヒアリングをさせて頂いたお母さん・お父さんたちは語ります。
産後の女性の体は
「全治1か月の大けがを負った状況と同じ」
と言われています。
これは、産褥期とよばれ、母体が妊娠前の状態に回復するまでの期間、出産直後から、だいたい8週くらいまでを指します。
この間、何度も繰り返される授乳による不眠、子宮が元の大きさに戻ろうとする「後陣痛」の痛み、尿漏れ、痔、乳房のトラブルなど、人によってさまざまな症状が現れます。
ですので、きるだけ体を休めなくてはなりません。
しかし、そんなときに
「お母さん、野菜を切ったので、後であなたが火にかけておいてくださいね」
「お母さん、洗濯機に洋服を入れておいたので、スイッチを入れて下さい」
という状況を想像してみてください。
これでは産後のお母さんを支えることは、とてもできません。
現に、平成30年度実績ですが、出生届出数3,746件に対し、利用者がわずか145名となっています。
つまり、出産した母親のおよそ4%の方しか利用していません。
非常に残念な運営実態となっています。
産前産後の母親を支え
安心して子どもを産めるような事業にするため、
これらの納得しがたいルールを見直して頂きたいと思いますが、区の見解を伺います。
--------------------------------------------------------------------------------------------
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
にほんブログ村に参加中です。もしよろしければクリックして応援お願いします。
にほんブログ村