とうとう議員の産休が標準議会会議規則に明記!昔は出産での欠席は「事故」扱いだった件

以前にもブログに記載しましたが
私も加盟している
「子育て議員連盟」
の取り組みについてご紹介します。

子育て議員連盟とは、
子育て中の地方議員が安心して働けるよう議会の環境を整備していこう、という趣旨で2018年8月に設立されたものです。

 

 

豊島区議会議員の永野 裕子さんが発起人で中心となって進めてくださっており
その活動の一つに「標準議会会議規則の改正」を目指すことがあります。

 

 

遡れば、以前に、子育て議連の会議に出席した際、出産前の「おしるし」があるまで議場にいたという議員さんがいらっしゃり、本当にショックでした

 

「これでは、若い女性に気軽に議員というお仕事を勧められない」
そう思ってしまいました。

 

当時のブログ:https://komazakimiki.jp/3032/

 

 

例えば、北区議会議員で任期中に出産された先輩は初めての事例だったため、当時出産が「事故」扱いだったそうです。

その後、平成27年に標準議会会議規則の改定により、全国的に、欠席の事由で「出産」という言葉が入ったとのこと。

 

 

地方議員は、特別職の公務員で、地方公務員法の適用はありません。
ですので、産育休の制度はありません。

 

 

なお、北区議会会議規則では、出産のため出席できないときは、日数を定めて、あらかじめ議長に欠席届を提出すると定められており、それにより出産にかかるお休みがいただけます。

子育て議員連盟では、様々な議論を行いながら、2018年10月に、出産議員ネットワーク・子育て議員連盟合同で全国議長会へ産休期間の明示や

欠席に関する条項へ育児に関する規定の整備を行うこと等を要望しました。

 

 

その後も、内閣府・総務省の担当者へ要望・意見を届け、各政党や国会議員へも働きかけを行ってこられました。

そしてこの度、「標準議会会議規則」に、産前産後休暇や介護、看護に関する明記がなされました‼️

 

 

「標準議会会議規則」とは、これを参考に各自治体の議会が規則を定める、いわば、お手本となるものです。

 

 

これには子育て議員連盟の永野さんらのご尽力や国会議員の方々等のご尽力があるのですが、本当に素晴らしい瞬間を見ることができたと感激しています。

 

 

北区議会会議規則も、今定例会にて改正がなされる予定です。

 

以前よりも、安心して出産ができるようになることから、若い女性にも議員になるという選択肢を持ってもらえたら嬉しいです

 

 

さて、本日3月8日は
国際女性デーです

 

 

女性議員比率は、
まだまだ低い状況があります。

 

国会議員に占める女性の割合は衆議院10.1%,参議院20.7%。
(平成30年2月現在、男女共同参画白書 平成30年版より)

 

地方議会では、都道府県議会が9.8%、市区議会では14.8%(内閣府男女共同参画局平成29年度調査)となっています。

 

偏った議員構成では、多様な意見が反映されにくくなってしまいます。

 

娘が大人になる頃には

様々な場面で女性の参画が促進されているように

 

もっともっと女性がチャレンジしやすい環境になるよう、子育て議員連盟の一員の目線で、一緒に取り組んでいきたいと思います。

 

◆参考
読売新聞オンライン2021/02/12
市議の産休「産前6週・産後8週」、議長会がひな型改正…欠席理由に育児や介護も
https://www.yomiuri.co.jp/politics/20210212-OYT1T50089/

 

※研修の写真はコロナ禍前のものです。

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