人工妊娠中絶を半減させた秋田県の性教育の取り組みとは?

先日、片道約4時間、往復8時間で
秋田県庁に日帰りで視察に行ってきました‼️

私自身も学校での性教育について問題意識を持っています。

例えば学習指導要領では、中学・高校においても「性交」という単語が出てきません。

また、改定された「性教育の手引き」でも妊娠の過程、性感染症に至る過程についての説明には触れていません。

そんな時、
北区の公明党区議団の先生方からお声がけいただき、視察に同行させていただくことができました。

【秋田県での性教育導入の始まり】

秋田県では、1990年代、10代の人工妊娠中絶率が全国平均より高い値であったことがきっかけで性教育に力を入れ始めました。

地域の産婦人科医が、中高生の性感染症や人工妊娠中絶の増加に危機感を覚え、性教育の必要性について声をあげたことが発端となったのだそうです。

以降、主に下記4つについて性に関する指導を行い、
なんと、人工妊娠中絶率は半減以下(2011年には中絶率が3分の1)にまで減少、

結果的に全国平均を下回り、性感染症も減少させるという成果を上げました。

【具体的な内容】

①医師による性教育講座の開催

全ての学校で産婦人科医や内科医などが、学校に直接出向き、授業を行います。

この講座は、数が限られているため、年度内に県内すべての学校が実施できるわけではありませんが、抽選に漏れた学校については「性教育バンク」に登録した医師による派遣により、実施しています。

その他、もともとの地域のつながりから、地元の医師が子どもたちに授業を行うことで、全体として全ての学校が性に関する指導を実現できています。

使用する教材(資料)は予め医師会が要したものを使用し、分かりやすく、子どもたちの心に響く言葉で伝えています。

②教員研修の実施
「性に関する指導」指導者研修会を年度ごとに開催し、先生に対する研修を行っています。

小中高等学校、特別支援学校の教員を対象に、若者を取り巻く性の現状や性に関する知識、LGBTに関する対応等について研修を行っています。

③ステップアップ「性に関する指導」推進
年間計画により計画的に性に関する指導が行われています。

学習指導(各教科・道徳等)、保健指導(学校行事等)、生徒指導(学級活動やPTA)のそれぞれにおいて、性に関する内容だけでなく、がん教室や薬物に関する内容等、包括的に行われています。

④家庭における性教育
小中高学校における「ほけんだより」にて、性に関する情報提供を行っています。

月経の仕組み、性感染症についてなど、その成長のステージに応じた内容とし、家庭でも知識の共有を図っています。

また、③においてPTAでも講演会や資料配布を行い、情報共有を行うことで、家庭での性に関する理解及び子どもとのコミュニケーションに役立っているとのことです。

④性に関する相談窓口の設置
電話、メール、FAXにて対応。

【感想】

昨今、インターネット等さまざまなところから性に関する情報を手軽に得られる環境の中で、誤った性に関する知識を入手しやすく、子どもたちが性犯罪の加害者または被害者になりやすい状況にある思います。

そのような中、学習指導要領では、性教育に関して用いられる単語が限られ、現場の先生方が正しく説明するには不十分であると考えます。

ちょうど一年前、「学校でできないのなら自分たちで!」と
「北区はたらくママネット」主催で、助産師さんをお呼びし
「親子ではじめる性の話 〜いのちはどこから?〜」を開催しました。

対象は、年中から小学校低学年くらいまで。

男女の体の違い、プライベートゾーン、赤ちゃんの誕生について、自然な形でお話しを聞くことができました。

当時の記事↓
https://komazakimiki.jp/1991/

さて、14年ぶりに東京都の「性教育の手引き」が改定されましたが

引き続き、中高生においても具体的な単語は用いられておりません。

また、性交など妊娠の過程、性感染症に至る過程についても触れていません。

東京都教育委員会が、この春、初めて学習指導要領の範囲を超えた授業の実施を容認しましたが

北区において、具体的に子どのように子ども達に伝えていくか?

秋田県では「医師会との連携」がひとつのキーワードであり、小学生から高校生までの連携した性教育が必要であることを知りました。

北区の子どもたちが、自分を守り、また、他者を大切にするためにも、適切な性教育が必要だと思います。

今後、北区における効果的な性教育の導入推進のため、引き続き学び、しっかりと声を上げていきます。