ハラスメントは、人の尊厳を不当に傷つける社会的に許されない行為です。
しかし、議員へのハラスメントは珍しいものではなく、私以外にも多くの方が悩んでいます。
2020年度、内閣府が地方議員を対象に実施した調査によると、42.3%が有権者や同僚議員からハラスメントを受けたことがあると回答がありました。
被害の内訳として男性が32.5%、女性は57.6%となっています。
これらの解決のため、国の動きとして、平成30年に議員の選挙において男女の候補者数ができる限り均等になることを目指す法律(「政治分野における男女共同参画の推進に関する法律」)が施行され
令和3年には政党がセクハラ・マタハラ等への対策強化等にも自主的に取り組むよう努める改正法が施行されました。
そして先日、地方議員の実際の被害をもとに内閣府が作成した「政治分野におけるハラスメント防止研修教材」動画が公開されました。
実は、私もハラスメントを受けることがあります。
例えば、SNSでの粘着質な迷惑行為です。
夜中や早朝の着信や留守電へ暴言の吹き込みもありました。
街を歩いていても
「議員という仕事は大変なものだ。子どもがいるのに議員をやめないのか?自分の子どもを最優先すべき。」
と声をかけられることがあります。
悪気があるわけではないと思うのですが、悲しい気持ちになります。
私は、北区の子育てや教育環境を良くすることに力を尽くす活動こそ、我が子含め北区の子ども達のためになることだと思っています。
また、中には悪質な嫌がらせもあり、いくつかは警察にもご相談しています。
先日、驚くような内容が「区政へのご意見・要望」のハガキにて届きました。
・・・内容・・・
駒崎美紀について
北区政史上、トップ当選したのはなぜでしょうか
細かくデータ分析した上で区長に答えさせる
美紀嬢のSEX動画を保管。
ご希望の方は郵送で
(実物は公開できないため、未記入のハガキ写真を参考に添付します)
・・・・・・
鳥肌が立ち、とても気分が悪くなりました。
屈辱的で脅しとも取れる内容に、大変ショックを受けました。
区の職員の方々も、心から私のことを心配してくださり、親身に相談に乗ってくださいました。
この件については、現在、警察等関係部署が対応中です。
他の女性議員も何らかの迷惑行為を受け苦悩を抱えていることをよく耳にします。
北区議会議員の女性比率は3割弱。
参議院議員では2.3割。
衆議院議員はたった1割。
例えば北区では人口は男女半々、むしろ女性の方が少し多く、女性議員が半数いても良いはずです。
多様な方が議員になることで、さまざまな立場の方の声が届くようになります。
そして、それらが課題解決のための政策として反映されます。
女性議員をもっと増やしたい。
やりがいもある。
でも、このようなことがあるため、勧めるのに躊躇してしまいます。
発信すればするほど活動すればするほど、応援してくださる方が増えますが、嫌がらせも増えます。
時々心が折れそうになりますが、区民の声を背負っているから、負けるわけにいきません。
しっかり前を向いて、区民のための働きをすることに注力していきたいと思います。
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